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「花鳥風月ワンダーランド」展後期作品紹介

現在開催中の「花鳥風月ワンダーランド」展も残すところ2週間余りとなりました。11/25より後期展示が始まっております。今週から11回に分けて、本展の後期展示作品の中から主要なものを紹介していきます。
芸術の秋。日本人に宿る自然を愛(め)でる美しい心を当館所蔵の美術作品を通して、再確認してみてはいかがでしょうか。

伝 俵屋宗達(生没年不詳)
《松桜図屏風》
江戸時代前期
紙本金地着色 屏風装(六曲一隻)

画面を対角線で区切るように夥(おびただ)しいまでの松の緑の塊(かたまり)が連なり、左上方の金地空間と鮮やかな拮抗をなす斬新で奇抜な構図。松といえば養源院の《松図》、緑の色面と金地の対比による効果と言えば烏丸光広(からすまみつひろ)賛の《蔦の細道図屏風(びょうぶ)》を連想するが、それらにごく近いともいいがたく、また程遠いともいえない微妙な作風を持つ。右上端の八重桜は、独特の盛り上げ彩色による厚みとかたちを備え、松葉の群れに負けじと咲き誇って、画面にひときわ興趣を添えている。

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