
本日よりBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開される映画「ターナー、光に愛を求めて」(配給:セテラ・インターナショナル、アルバトロス・フィルム)は、英国最高の風景画家J.M.W.ターナーの美の世界と謎に包まれた人生を、『秘密と嘘』の巨匠マイク・リー監督が描く感動作。本年度アカデミー4部門ノミネート、昨年度カンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞・芸術貢献賞受賞作品。
舞台は19世紀のイギリス。若い頃から名声を得ていたターナーは、新たなインスピレーションを求めいつも旅をしていた。そんな彼を支えていた父が病で亡くなると、悲しみから逃れるように訪れた港町で、生き方を変える〝ある再会”を果たす。やがて並外れた才能は時代の先を行くようになるが-。
映画のハイライト場面で登場するターナーの傑作《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》は当館の所蔵作品です。映画では、展覧会場でライバルであるコンスタブルの作品を前に、ターナーが本作に赤いブイを描き入れる印象的なシーンが描かれています。(映画オフィシャルWebサイト/予告編ムービー47秒からのシーン)
この《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》は、明日6月21日まで徳島県立近代美術館で開催中の当館所蔵作品展「美の饗宴」展に出品され、その後は愛媛県の八幡浜市民ギャラリー(6月27日〜8月30日)に巡回します。
当館では同じターナー作《嵐の近づく海景》をご覧いただけます。
是非、映画の前後に当館のターナー作品に触れ、あわせて好評開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」もお楽しみいただければ幸いです。皆様のご来館を心よりお待ち申し上げております。