
本日は、今回の展覧会で学術協力をいただいている東京藝術大学の総合芸術アーカイブセンターの北郷悟教授と彫刻科の先生方により制作された《タヴォラ・ドーリア》の立体復元彫刻が展示されました。レオナルドが描いた「軍旗争奪」の場面を立体に復元してみると、ミケランジェロやラファエッロといった同時代の巨匠たちをはじめ、17世紀のルーベンスら後世の芸術家にも多大な影響を与えたその表現の卓越性に改めて気付かされます。4組の人馬がお互いにぶつかり合いながら螺旋状に回転する動きのダイナミズム。《タヴォラ・ドーリア》が公開されることで実現できた、この幅60㎝、高さ約40㎝の彫刻は、失われたレオナルドの傑作探求への関心を呼び起こしてくれる魅力に満ちていました。展示室でぜひ360度からご鑑賞いただきたいと思います。ご期待ください。