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「とことんみせます!富士美の浮世絵」出品作品紹介(3)

開催中の浮世絵展の展示作品を随時ご紹介します。

歌川国芳
鬼若力之助
嘉永期(1848–54)

 江戸時代の相撲界では、地方から巨人や怪童を集めてきて、一人土俵入りをさせる興行があった。鬼若力之助もその一人で、上総国武射郡(現在の千葉県山武市)の出身である。鬼若が怪童力士として初土俵を踏んだのは1850年11月。添え書きには当時八歳、身の丈四尺(121cm)、体重十八貫目(68kg)あったと書かれている。こうした子ども力士の多くは、その後正規の力士とならずに引退したが、鬼若は明治5年3月に入幕し、明治7年には「勝ノ浦与一右エ門」と改名し、明治16年5月まで場所をつとめた。最高位は東前頭筆頭。
(本作は前期のみ展示)

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