
12月4日11:00より、都内の駐日イタリア大使館において、2015年5月より東京富士美術館で開催される、
レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
〜日本初公開「タヴォラ・ドーリア」の謎〜
の記者発表会が行われました。
この展覧会は、2012年6月に東京富士美術館とイタリア共和国との間で結ばれた交流協定に基づき開催されるもので、当館よりイタリア共和国に寄贈された《アンギアーリの戦い(タヴォラ・ドーリア)》が、日本で初公開となります。
当館HP掲載記事:イタリア共和国と協力協定を締結、絵画を寄贈(2012年11月27日付)
《アンギアーリの戦い》とは16世紀のフィレンツェのヴェッキオ宮殿「五百人広間」の壁面に描かれる予定であった巨匠ダ・ヴィンチの幻の大作。その中心部分となる戦闘場面を記録した絵画が、イタリアの国宝《タヴォラ・ドーリア》です。
記者発表会では冒頭、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使より、《アンギアーリの戦い(タヴォラ・ドーリア)》がイタリア共和国へ寄贈された意義が感謝の言葉とともに述べられ、展覧会ではダ・ヴィンチとともに壁画を依頼されたもう一人の巨匠ミケランジェロの未完の大作《カッシナの戦い》の模写も公開されることに言及。「2人の天才の“失われた競演”が実現する、世界でも稀有の機会」であると、展覧会へ大きな期待を寄せられました。
次に、主催者を代表して東京富士美術館の五木田聡館長より、本展覧会の開催される経緯について紹介。
当館HP掲載記事:イタリア大統領官邸で展覧会 ナポリターノ大統領から謝辞(2012年11月28日付)
当館HP掲載記事:ウフィツィ美術館での《タヴォラ・ドーリア》特別展示(2014年3月27日付)
当館HP掲載記事:ウフィツィ美術館で《タヴォラ・ドーリア》の研究会開催(2014年6月19日付)
そして最後に、展覧会を監修する東京芸術大学副学長・越川倫明教授が、展覧会の構成内容と見どころについて、主な出品作品の解説を加えながら、詳しく説明を行いました。
展覧会は、2015年5月26日(火)〜8月9日(日)、東京富士美術館で開催(主催:東京富士美術館、読売新聞社)。その後、京都、宮城で開催いたします。さらに2017年より、北海道、広島、愛媛、愛知、福岡を巡回の予定です。