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19世紀ピクトリアリズムの作家たち(後期)好評開催中!

開催中の「ロイヤル・アカデミー展」にあわせて、当館の稀少なビンテージ写真より、「19世紀ピクトリアリズムの作家たち」の後期展示が好評開催中です。ピクトリアリズム(絵画主義)は写真の芸術性を確立するために起こった運動で、先に芸術作品としての地位を築いていた絵画作品に構図等を倣って写した写真です。

後期展示では、『不思議の国のアリス』の著者ルイス・キャロルによる子どもの肖像写真(写真上左)、ネガを組み合わせた合成写真で絵画の構図を模したレイランダーの写真(写真上中)、当時としては希有の女性写真家キャメロンによる絵画のタッチを真似た幻想的なマリア像の写真(写真上右)、さらには芸術としての写真を宣揚し、アメリカにモダン・アートの基礎を築いたスティーグリッツの初期の絵画的な写真(写真下)など、技術としての写真から芸術的表現の写真へと導いた写真家たちのビンテージ作品を紹介しています。イギリスに端を発し、フランスやアメリカなど各国へ伝播したピクトリアリズム。「ロイヤル・アカデミー展」と一緒にどうぞお見逃しなく。(11月24日まで開催)

※4枚の写真のキャプション
上左:ルイス・キャロル《ブルック・キッチン》1874年頃、上中:オスカー・ギュスタヴ・レイランダー《洗濯する女》1854-60年頃、上右:ジュリア・マーガレット・キャメロン《無題(マリアに扮するダックワース夫人)》1872年、下:アルフレッド・スティーグリッツ《森の中のスケッチ》1894年頃

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