
当館が2012年にイタリア共和国に寄贈した絵画《タヴォラ・ドーリア》が、現在ウフィツィ美術館の「地図の間」で特別展示されています(6月29日まで)。 会期中の5月22日、ウフィツィ美術館のマリアベキアーナ図書館にレオナルドの研究者たちが集まり、その《タヴォラ・ドーリア》をめぐって研究会が開かれました。この催しは、イタリア文化省、フィレンツェ国立修復研究所、フィレンツェ文化財美術館監督局が主催したもので、フィレンツェ国立修復研究所の技師たちにより最近の調査結果などが発表されたほか、イタリアのレオナルド研究者たちがそれぞれに見解を発表しました。当館の五木田館長も聴講者として参加し、発表者の皆さんと意見を交換し、交流を深めました。会場では、今回の初めての研究会を契機に、これから更なる研究が進展してゆくことを期待する声が多く聞かれました。
主な発表者は以下の方々です(順不同、敬称略)。
クリスティーナ・アチディーニ(フィレンツェ文化財美術館監督局長官)、マルコ・チャッティ(フィレンツェ国立修復研究所所長)、ロベルト・チェッキ(前文化副大臣)、マリカ・メルカッリ(文化省局長)、アントニオ・ナターリ(ウフィツィ美術館館長)、カルロ・ペドレッティ(UCLAレオナルド・ダ・ヴィンチ研究所所長)、ピエトロ・マラーニ(ミラノ工科大学教授)、ジョルジョ・ボンサンティ(フィレンツェ大学教授)、アレッサンドロ・ヴェッツォージ(レオナルド理想博物館館長)、アレッサンドロ・ノーヴァ(フィレンツェ・ドイツ研究所所長)、チェチーリア・フロシニーニ(フィレンツェ国立修復研究所修復部長)、ロベルト・ベッルッチ(フィレンツェ国立修復研究所技師)など。
写真は、アチディーニ長官とチャッティ所長(上)、ナターリ館長(下左)、ヴェッツォージ館長(下中)、マラーニ教授(下右)。
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