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「江戸絵画の真髄」展出品作品紹介(8)

現在好評開催中の「江戸絵画の真髄」展、初公開作品18点を含む70点の江戸絵画の魅力満載の展覧会です。そこで、“見逃せない”作品をピックアップしてシリーズでご紹介して行きたいと思います。

曾我蕭白(そがしょうはく、1730-1781)
《観瀑図(山水瀧図)》
江戸時代中期
紙本墨画・軸装
125.4×52.7cm
※展示期間:全期(4月8日〜6月29日)

細長い縦画面に瀧を描いた山水画です。画面右下に土橋の上を驢馬(ろば)に乗って歩む人物とその従者らしき人物を描いています。画面左下には、前景として濃墨で大樹と家屋が配され、その室内にも二人の人物が描かれています。中景には主題となる瀧を、遠景は遠山にたなびく雲を描いています。本作は落款(らっかん)と印章から技術と意欲のバランスがとれた蕭白30代後半から40代前半の円熟期の作品と考えられます。左上に「蛇足軒(だそくけん)蕭白画」の落款と「祐邨(ゆうてん)」の白文方印の印章が付されています。
(東京富士美術館 学芸員 白根敏昭)

★展示替のお知らせ
本展は前期展示が5月18日(日)までとなっています。5月19日(月)の休館日に展示替を予定しています。第1章・第2章の屏風・掛軸作品を中心に作品の入れ替えを予定していますので5月20日(火)からの後期展示にもご期待ください。作品の展示予定については下記の展覧会詳細ページからダウンロードできる出品リストPDFをご参照ください。
http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions.html?exhibit_id=4201404081

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