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「江戸絵画の真髄」展出品作品紹介(5)

現在好評開催中の「江戸絵画の真髄」展、初公開作品18点を含む70点の江戸絵画の魅力満載の展覧会です。そこで、“見逃せない”作品をピックアップしてシリーズでご紹介して行きたいと思います。

作者不詳
《源氏物語(車争)図屏風》
江戸時代前期
紙本金地着色・屏風装(六曲一双)
154.0×362.8cm(各)
※展示期間:前期(4月8日〜5月18日)

車争は『源氏物語』葵の巻にある話です。女三の宮が賀茂の斎院になり、その御契の日に源氏の君も加わることになったため、その行列を見ようとする人々で一条大路は混雑していました。源氏の君の愛人六条御息所もひそかに見物していましたが、そこへ源氏の君の正妻葵の上も見物に行き、その下部たちが六条御息所の車を喧嘩ごしで押し退けてしまうという内容です。金地に色鮮やかに物語の情景が描き出された美しい屏風絵となっています。
(東京富士美術館 学芸員 鴨木年泰)

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