
11月20日(水)、国内約370館の美術館が参加する全国美術館会議の研究部会の一つ、情報・資料研究部会が第32回部会を当館で開催しました。研究部会で活動する美術館学芸員等11名が参加しました。
会合では情報・資料研究部会が本年度進めている「全国美術館所蔵作品目録の目録」調査に関する作業を行い、開催館である東京富士美術館の各設備・システム他について視察を行い、活発な質疑応答を行いました。
(視察内容:アートライブラリー/常設展示室QRコード作品解説システム/館内アート情報検索タッチパネルPC「ART NAVI」/タッチパネル高精細画像鑑賞システム「名画ナビゲーション」ほか)
美術館は展覧会や教育プログラム、各種イベントなどの開催の一方で、展覧会カタログや所蔵作品目録、研究紀要等の出版、近年ではホームページ等における所蔵作品情報の発信など、活発な出版・情報発信の主体としても活動しています。こうした情報発信の量と質の発展傾向はこの20年間を振り返るだけでも作品の魅力をよりわかりやすく発信する、美術館の存在意義を社会に伝えていくといった面でますます強くなりつつあることがうかがえます。
このたび、そうした美術館の側面について研究活動を行っている情報・資料研究部会の部会が当館において開催されましたが、当館はこれからも展覧会や教育・出版活動のみならずデジタル技術等も有効に活用しながら、より親しみやすい美術館を目指して多くの人々を美術館につなぐ試みに取り組んでいきたいと考えています。