
明年1月12日(日)より開催予定の『開館30周年記念・東京富士美術館所蔵 中国陶磁名品展』の展覧会詳細情報ページにチラシ画像を掲載いたしました。キャッチコピーは「魅せられチャイナ!?」です。ご期待ください!
世界四大文明の一つ、黄河文明の発祥の地である中国では、約1万年前に「やきもの」が誕生し、優れた造形美と高い技術によって、世界の陶磁器をリードしてきました。
新石器時代の彩陶や灰陶などに始まり、紀元前15世紀頃の商時代にはいち早く灰釉陶器が生み出されました。その後、前漢時代(紀元前3~紀元後1世紀)には鉛釉陶器が盛んに作られ、後漢時代(1~3世紀)には青磁が誕生しました。唐時代(7~10世紀)になると東西交易が盛んになり、唐三彩のような国際性豊かなスタイルが生み出されました。宋時代(10~13世紀)になると、青磁・白磁は完成度を増し、北部の金では掻き落としや上絵付による器面装飾が始まりました。元時代(13~14世紀)には青花磁器が生み出され、明時代(14~17世紀)には色鮮やかな五彩磁器が花開きました。さらに、清時代(17~20世紀)にはより鮮やかな色彩の粉彩磁器が開発されました。
東京富士美術館の中国陶磁は、新石器時代から清時代にいたる4500年の中国陶磁史が俯瞰できる作品群で構成されていますが、本展では、各時代の主要な作品の中から厳選した、重要美術品2点を含む125点の名品を公開します。
本展は当館所蔵の中国陶磁器の白眉をまとめて紹介する館外初の展覧会として当館が企画協力し、2012年9月に日本六古窯の一つである丹波の地に立地する兵庫陶芸美術館で開催された「日中国交正常化40周年記念 東京富士美術館所蔵中国陶磁名品展」(出品作品一覧はこちら)がご好評をいただき、その里帰り展として開催するものです。この展覧会を通して多くの方々が中国陶磁への関心と理解を深められ、その作品を生み出した豊潤な美の精神にふれていただくことを念願してやみません。