
10月22日(火)より開催予定の『開館30周年記念 光の賛歌 印象派展』の展覧会詳細情報ページに開催予告チラシPDFを掲載いたしました。
本展はこの秋開催の特別展で、当館の開館30周年記念としてアメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、スイス、カナダ、オーストラリアの世界7カ国30館の美術館から印象派の作品を一挙に公開する展覧会です。
印象派の画家たちが活躍した19世紀後半は、水辺が生活に潤いをもたらす余暇を過ごす場所としてクローズアップされた時代でもありました。都市部の近代化にともない、市民のあいだに休日のレジャーが普及すると、アルジャントゥイユやブージヴァルといったパリ近郊のセーヌ川沿いの町や村が、身近な行楽地として人々を惹き付けました。さらに鉄道網の発達も相まって、余暇を楽しむ人々の足は、美しい海水浴場や切り立った断崖、賑わいを見せる港など数多くの魅力的な場所に恵まれたノルマンディ海岸にも向けられました。
都会の喧騒を離れた豊かな自然とともに、レジャー客でにぎわう行楽地の様子は、同時代の市民生活を描き出した印象派の画家たちの創作意欲を掻き立てる格好のテーマとなりました。
本展では、セーヌやノルマンディの「水辺」を舞台に描かれた作品を中心に、彼らが追い求めた「光の中の風景」に迫りたいと思います。ご期待ください。