当館が特別協力し、台湾、台中市の国立台湾美術館で6月15日から9月15日まで「ロバート・キャパ100周年回顧展（On Site: A Centennial Retrospective of Robert Capa）」が開催されます。
本展は国立台湾美術館開館25周年記念特別展で、当館所蔵のロバート・キャパ作品100点で構成され、台湾で開催される初めてのキャパ展となります。
20世紀を代表する報道写真家、ロバート・キャパ。本年はキャパ生誕100周年にあたる年です。ここ台湾でもキャパは人気で、最近キャパの著作『ちょっとピンぼけ』の中国語版が出版されたばかりです。台湾ではもともと写真についての関心は高いそうですが、有名写真家のオリジナルと呼べる写真作品による展覧会はこれまであまり開催されたことがなく、今回のキャパ展はそうした意味でも待望の開催です。
本展は、「事件へのフォーカス：スペイン内戦と日中戦争」「目撃した歴史：第二次世界大戦前後」「故郷を見つめる眼差し：イスラエル建国とインドシナ戦争」「生活の情景：キャパと人々」の4章から構成され、歴史的な大事件を目前にした写真家から、彼のレンズの前の小さな出来事にフォーカスを当てようとする試みです。国立台湾美術館のキュレーションによる意欲的な展覧会として期待が集まっています。
