
当館所蔵のティントレット(ヤーコポ・ロブスティ)《蒐集家の肖像》が5月3日よりドイツ、ケルンのヴァルラフ・リヒャルツ美術館で開催中の展覧会「ヴェネツィアの外交官ーティントレットによるパオロ・ティエポロの肖像」展に展示されています。
当館の作品は展覧会の代表作品としてドイツ政府から特別出品された《パオロ・ティエポロ大使の肖像》と並べて特別展示されています(展示風景写真)。
ドイツ政府所蔵の作品は、1990年のドイツ統一の際の首相の執務室に飾られていた作品で、ドイツ統一のニュースで首相執務室の様子が流れる映像、写真には必ず写っていたというドイツ国内で大変有名な作品です。
今回の展示は、話題性もさることながら、本作と左右対称の構図(人物と背景のサン・タンジェロ城の位置)として描かれた当館の作品と並べて展示することで、他にも制作されたローマを舞台に活躍した名士たちのティントレットの肖像画様式を探ろうという企画展、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館所蔵のティツィアーノ、ヴェロネーゼ作品も出品されている見応えのある展覧会です。