
東京富士美術館がイタリア共和国に寄贈した《タヴォラ・ドーリア》が、イタリア大統領官邸があるクイリナーレ宮殿の特設展示室に展示され、2012年11月27日正午前からナポリターノ大統領夫妻が鑑賞しました。大統領から当館の五木田館長に対し「今回の寄贈に対し、感謝申し上げます。作品の寄贈を通して、イタリアの文化に貢献されたことに感謝いたします。イタリア文化財・文化活動省と東京富士美術館の協定を通して、イタリアと日本の友情の絆が、さらに強固になることを願っています」との謝辞が寄せられました。
ナポリターノ大統領夫妻の《タヴォラ・ドーリア》鑑賞は、翌28日から2013年1月13日まで開催される大統領官邸での一般公開に先駆けて行われたものです。特設展示室には、《タヴォラ・ドーリア》にいたるまでの間に、レオナルド・ダ・ヴィンチ自身が描いた素描作品の画像や、この絵画の科学的な調査・研究の成果の一端が、モニター画面で検索できるシステムも設置されており、《タヴォラ・ドーリア》が、ダ・ヴィンチとの関連で提起している課題について考察できるよう工夫されています。