
本展は当館が所蔵する約1700点のナポレオン・コレクションから厳選した約40点の作品を常設展示室6・7・8の3室で展示しています。今回は読書好きでも有名なナポレオンの愛読書を紹介します。
若きウェルテルの悩み(ナポレオン蔵書)
19世紀初頭
紙、装丁本
21.0×13.0×3.5cm
[著者]ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
ドイツの文豪ゲーテの代表作でナポレオン愛読の一書。親友の婚約者ロッテに恋し、苦悩の果てに自殺する純情多感な青年ウェルテルが主人公の長編小説。ナポレオンはゲーテの文学を高く評価し、『若きウェルテルの悩み』は実に7回も繰り返し読み返したほどであったといいます。1808年、ドイツ、エルフルトにおいてゲーテと会見したナポレオンは「ここに人あり(エス・オモ)」と、彼を評しました。この初めての出会いの時、ゲーテ59歳、ナポレオンは39歳でした。その後の二度目の会見ではシェークスピアについて議論が弾んだとも。皇帝の職務に忙殺される中でも必ず1日数時間は読書に費やしたというナポレオンゆかりの書籍です。
新館・常設展示室8にて展示中! 12月24日(月・振替休日)まで
展覧会情報は下記URLをご覧下さい。
http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions.html?exhibit_id=4201209281