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『[特集展示]ナポレオンの美術』出品中の代表作品紹介(6)

本展は当館が所蔵する約1700点のナポレオン・コレクションから厳選した約40点の作品を常設展示室6・7・8の3室で展示しています。今回は皇帝としてのナポレオンを描いた出品作品の中から代表的な肖像画を紹介します。

戴冠衣装の皇帝ナポレオンの肖像
19世紀初頭
油彩、カンヴァス
86.4×70.5cm

アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾンの工房(1767-1824)

本作はナポレオンの叔父ジョゼフ・フェシュ枢機卿が所有していた作品です。壮麗な戴冠衣装に身を包んで堂々と胸を張る姿が印象的です。戴冠式は1804年、ナポレオンが35歳の時に執り行われ、古代風の金の月桂冠を被り、白テンの毛皮と金の刺繍で装飾された赤と白の絢爛たる盛装を身にまとい落ち着き払ったその姿は古代ローマの皇帝たちを彫ったカメオを思わせる威厳に満ちています。遙かな未来を見据えるかのような視線、何者も恐れない張りつめた意志を感じさせ、肖像画に描かれた理想の英雄像のイメージを端的に表している作例といえるでしょう。

新館・常設展示室7にて展示中! 12月24日(月・振替休日)まで

展覧会情報は下記URLをご覧下さい。
http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions.html?exhibit_id=4201209281

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