
本展は当館が所蔵する約1700点のナポレオン・コレクションから厳選した約40点の作品を常設展示室6・7・8の3室で展示しています。今回は皇帝としてのナポレオンを描いた出品作品の中から代表的な肖像画を紹介します。
ルーヴル宮殿でアテナ像の前に立つナポレオン
1814年頃
油彩、カンヴァス
211.5×131.0cm
アンドレア・アッピアーニ(1754-1817)
右手にヨーロッパ大陸の地図を持ち、アテナ像を見つめるナポレオンの姿を描いています。ルーヴル宮殿は当時ナポレオン美術館と呼ばれ、イタリアやドイツをはじめとするヨーロッパ各地から美術品が集められていました。「アポロンの間」と刻まれたアーチの奥には、ナポレオン没落後ヴァチカン宮殿に返還された《ベルヴェデーレのアポロン像》を見ることができます。ナポレオンは1815年に2度目の退位をしてセント=ヘレナ島に流刑になりました。本作はナポレオンが皇帝時代に制作された最後の肖像画の一つと推測されます。
新館・常設展示室6にて展示中! 12月24日(月・振替休日)まで
展覧会情報は下記URLをご覧下さい。
http://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions.html?exhibit_id=4201209281