
2005年5月22日に当館で開催された名曲コンサートに出演され、その感動のコンサートの模様がNHKでも放映された“生涯現役ピアニスト”室井摩耶子さん。その後NHK「芸術劇場」「純情きらりスペシャル」で室井摩耶子さんのドキュメントが全国放映され、「ピアノとともに80年」という深い醍醐味の音楽が大絶賛されている室井さんが、再び当館ロビーにて素晴らしい名曲を披露してくださいました。バッハの音楽の魅力について、親しみやすい暖かな語り口ながらも深い本質にせまる言葉が随所にちりばめられ、その円熟のトークが、ステージの進行とともにコンサートの感動を幾重にも広げていくようです。そして室井さんの演奏を通じて美術館ロビーに広がるバッハの音楽は、従前の教会音楽の枠を超えて、バッハの音楽の持つすべての魅力を語り尽くすかのような説得力と迫力に満ちたものでした。コンサート終了後の熱気に満ちた美術館のロビーがそのことを証明していたように思います。