TFAM NEWS
ノルウェー・ノーベル委員会副委員長らが来館
5月27日(金)、ノルウェー・ノーベル委員会アスラ・トーヤ副委員長、「国際平和と理解」アレクサンダー・ハラン理事長が来館されました。
五木田聡館長らが出迎え、「旅路の風景展」、常設展示「西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで」、「ユージン・スミス展」を鑑賞されました。
※写真中央がトーヤ副委員長
「旅路の風景展」作品紹介(8)
「旅路の風景展」作品紹介(8)
吉田博《光る海(「瀬戸内海集」より)》1926年(大正15年) 木版多色刷
現在開催中の「旅路の風景展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
吉田博が本格的に私家版木版画の制作に着手したのは、三度目の欧米旅行から帰国した1925年(大正14年)。この『瀬戸内海集』シリーズはその翌年に制作されました。《光る海》はそのシリーズ第一作目にあたります。
時刻は日暮れでしょうか。凪の海に二艘の帆船が静かに浮かんでいます。水平線に沈みゆく夕陽が、空をほんのり紅く染め、海原に美しい光の道をつくりだしています。波間に反射する光彩が、丸ノミによる彫り跡によって見事に表現されていて、博の木版画表現に対する卓越した理解と技術を見ることができます。
この作品は故ダイアナ元英国皇太子妃が、ロンドンにあるケンジントン宮殿の執務室に飾っていたことでも知られています。
「旅路の風景展」作品紹介(7)
川瀬巴水《馬込の月(「東京二十景」より)》昭和5年(1930)木版多色刷
現在開催中の「旅路の風景展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
《馬込の月》は巴水の代表作としてとても人気のある一点で、大田区馬込の風景です。この一帯は、江戸時代までは郊外の農村地帯でしたが、明治9年に大森駅が開通し、別荘地としての開発が進みます。その後、多くの文士、いわゆる文筆家や芸術家が移り住み、「馬込文士村」とも呼ばれるようになりました。 川瀬巴水も昭和5年にこの馬込(現在の大田区南馬込)に洋館を新築して移り住んで来ます。
この絵では、満月を背景に、三本の松が、とても美しいシルエットを形作っています。農家の窓からもれる灯りが、夜の帳が下りた田園風景に、人の温もりを添えてくれます。
ここに描かれた三本松は、室町時代か戦国時代に植えられたと伝えられる樹齢5~600年の松の木で、馬込のランドマークとして長年親しまれていました。 残念ながら昭和初期に失われてしまいましたが、現在も「三本松塚」や「三本松」バス停、「三本松交番」といった表記にその名残を見ることができます。
展覧会調印式を行いました
5月11日(水)、今秋神戸で開催される「もうひとつの顔 ロバート・キャパ セレクト展」の調印式を神戸新聞社本社(兵庫県神戸市)にて執り行いました。
神戸新聞社を代表して高梨柳太郎代表取締役社長、東京富士美術館を代表して五木田聡館長が調印しました。
会場:神戸ファッション美術館
会期:2022年9月10日(土)〜11月6日(日)
※写真左が高梨社長
駐日アルゼンチン共和国特命全権大使が来館
5月18日(水)、ギジェルモ・ハント 駐日アルゼンチン共和国特命全権大使が来館されました。
五木田聡館長らが出迎え、「旅路の風景展」、常設展示「西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで」、「ユージン・スミス展」を鑑賞されました。
※写真中央がギジェルモ・ハント特命全権大使
「旅路の風景展」作品紹介(6)
歌川広重《東海道五拾三次之内 御油 旅人留女》天保4-5年(1833-34) 木版多色刷 横大判錦絵
現在開催中の「旅路の風景展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
『東海道五拾三次』のなかでも、最もユーモラスな作品の一つです。御油(ごゆ)は今の愛知県豊川市にあった宿場町。この御油の少し先には赤坂の宿場があったので、宿の競争が激しく、日暮れになると、絵のように「留女(とめおんな)」と呼ばれる女性たちが客の奪い合いをしていました。
絵のなかでは、女に風呂敷を引っ張られている男が必死に抵抗しています。後ろの男も袖を引っ張られて困惑している様子で、コミカルなコントの一場面のようです。右の旅籠には、わらじを脱いで桶で足を洗っている人がいます。よく見ると、宿の壁には文字が書かれた札がたくさん掲示されています。壁に大きく丸で「竹之内版」と書いてあります。これは『東海道五拾三次』の版元(出版社)の保永堂の主人、竹之内孫八の名前です。別の札には「五拾三番(ごじゅうさんばん)」「東海道続画(とうかいどうつづきえ)」「彫工治朗兵ヱ(ほりこうじろべい)」「摺師平兵衛(ほりしひらべい)」「一立斎圖(いちりゅうさいず)」と書かれています。これらは、この浮世絵の出版に携わった版元や職人たちの名前で、この版画に関わった人が分かる貴重な情報にもなっています。
「SDGs×時の蘇生・柿の木プロジェクト」植樹式を行いました
5月14日(土) 、「SDGs×時の蘇生・柿の木プロジェクト」による、長崎の地で被爆した柿の苗木の植樹式を当館中庭にて行いました。
海老沼正幸氏(被爆した柿の木を治療した樹木医)、宮島達男氏(本プロジェクトの発起人で現代美術家)が挨拶をし、市内陶鎔小学校「あそびじゅつかん」の児童や近隣の子どもたちと一緒に植樹しました。
また、午後には東京芸術大学の日比野克彦学長、宮島氏、海老沼氏によるトークイベントを開催しました。
「SDGs×時の蘇生・柿の木プロジェクト」植樹式のお知らせ
5月14日(土)、「SDGs × 時の蘇生・柿の木プロジェクト」の植樹式が開催されます。
これに合わせて関連イベントを開催いたします。
【タイムスケジュール】
10時〜10時15分
・紙芝居『かきのきおやこ』(脚本・絵/木谷安憲)
10時〜10時45分
・フジビにタイムカプセルを埋めよう!
10時〜10時45分/11時30分〜12時15分
・カキノキヲカク
・植樹記念オリジナル缶バッジを作ろう!
11時〜11時30分
・植樹式
14時〜15時30分
・「SDGs×時の蘇生・柿の木プロジェクト」植樹記念クロストーク
※会場参加の申込受付は終了しました。オンライン配信でご視聴いただけます。
【注意事項】
※定員500名を超えた場合、ご参加いただけません
※ご視聴方法はお時間になりましたら、以下のURLにアクセスするか、ID・パスコードを入力して入室してください※参加の際は必ずミュート(消音)の設定をお願いいたします
・参加URL
https://us06web.zoom.us/j/81064971064?pwd=eGxYSWE5WjZMK0p5ZzRrbVg5MUg1QT09
ミーティングID: 810 6497 1064
パスコード: 20220514
※いずれのイベントも参加費は無料です(ただし、展覧会の入場料金が必要、土曜は中小生無料)
※詳しくは、ホームページの「開催予定のイベント」をご覧ください
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
5月18日(水)は「国際博物館の日」です
東京富士美術館では、この日を記念して5月17日(火)〜22日(日)に来館された全員に、ホタテ貝殻で作られた箸のセット(手漉き和紙袋入り)をプレゼントいたします。
ただいま、「旅路の風景展」が好評開催中です。
皆さまのご来館を、心よりお待ち申し上げます。
師弟の共演展(石川県立美術館)に当館の作品が出品中です
東京富士美術館が所蔵するオーギュスト・ロダン《青銅時代》とアリスティード・マイヨール《立つ浴女》が5月22日まで開催中の「師弟の共演」展に出品されています。
展覧会名:師弟の共演-石川ゆかりの作家と巨匠たち-
会場:石川県立美術館(石川県金沢市出羽町2-1)
会期:2022年4月24日(日)― 5月22日(日)
詳細は、以下のURLにてご確認ください。
https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp
2022.05.11











開館情報
■開館時間:
10:00~17:00
(16:30受付終了)
■所在地:
〒192-0016
東京都八王子市谷野町492-1
■電話番号:
042-691-4511
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東京富士美術館
住所:〒192-0016
東京都八王子市谷野町492-1
TEL:042-691-4511
開館時間:10:00~17:00
(16:30受付終了)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は
開館。翌火曜日は振替休館)
JR八王子駅 北口
始発から12:29発までは西東京バス14番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車
12:31発以降は、(ひよどり山トンネル経由)西東京バス12番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
(八日町経由)西東京バス11番のりばより)
・創価大学循環
いずれも「創価大正門東京富士美術館」で下車
京王八王子駅
西東京バス4番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車
JR拝島駅 ※1時間1本程度運行
*詳細についてはアクセスをご覧ください。
JR秋川駅 ※1時間1本程度運行
*詳細についてはアクセスをご覧ください。