TFAM NEWS
韓国・忠北大学一行が来館
1月15日、金銖甲忠北大学総長らが来館されました。
金子朗常務理事らが出迎え、現在開催中の「フランス絵画の精華」展、常設展示「西洋絵画ルネサンスから20世紀まで」等を鑑賞されました。
※写真左が金総長
2020.01.17「フランス絵画の精華」展の出品作品より(10)
現在好評開催中の「フランス絵画の精華」展の出品作品を紹介します。(本展は2020年1月19日まで)
ポール・ボドリー(ラ・ロシュ=シュル=ヨン、1828年―パリ、1886年)
《ウェヌスの化粧》
1858年
油彩、カンヴァス
136×84㎝
ボルドー美術館
© Musée des Beaux-Arts, Bordeaux, photo F. Deval
フランス古典主義の絵画理論では、神話や聖書が語るエピソードに限って裸婦を描いても良いとされていました。早くから絵画の才能を示し、19世紀半ばにその伝統の旗手のひとりとなったボドリーも、ウェヌスを口実に数々の美しい裸婦像を制作しました。
留学生としてローマで6年近く過ごし、帰国して間もなく1859年のサロンに展示されたこの《ウェヌスの化粧》は、風景の中に女神を描く伝統的な図像です。絵の中に描き込まれたつがいの鳩と真珠の飾りと鏡は女神ウェヌスを、弓と矢は愛神アモルを象徴する持ち物です。
「フランス絵画の精華」展 講演会開催
1月10日(金)、創価大学文学部教授の伊藤貴雄氏による講演会「コリオラヌスの肖像~シェイクスピア、プッサンから、ベートーヴェンまで」を開催しました。
本展の主要作品であるニコラ・プッサン《コリオラヌスに哀訴する妻と母》を題材に、同じくコリオラヌスをテーマにしたシェイクスピアの悲劇「コリオレーナス」やベートーヴェンの序曲「コリオラン」などをわかりやすく紐解きながら、様々な角度から人々にインスピレーションを与え続けてきたコリオラヌス像に迫りました。
終了後は質疑応答も活発に行われ、大変有意義な講演会となりました。
本展は1月19日(日)まで。皆さまのご来館をお待ちしております。
2020.01.15「フランス絵画の精華」展の出品作品より(9)
現在好評開催中の「フランス絵画の精華」展の出品作品を紹介します。(本展は2020年1月19日まで)
ウィリアム・ブグロー(ラ・ロシェル、1825年―ラ・ロシェル、1905年)
《青春とアモル》
1877年
油彩、カンヴァス
192.5×88cm
オルセー美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Stéphane Maréchalle / distributed by AMF
ブグローは19世紀後半に活躍した古典主義絵画の重要な継承者のひとり。好んで取り上げた裸婦像は、多くは神話や寓意を口実に描かれ、批判もされましたが大きな人気を博しました。
1877年のサロンと翌年の万国博覧会に展示されたこの作品では、アモル(愛神)を肩にのせて浅瀬を渡る優美な女が描かれています。ルネサンス以降、抽象的な概念を女の像で表現することが西洋美術の常套のひとつとなりましたが、この若く美しい女もまた「青春」の寓意像として描かれています。肩には愛神アモルをのせています。青春と愛は分かちがたく、愛によって青春は美しく生き生きと輝く、ということを象徴しているのかもしれません。
本作は、理想的な美の表現こそ画家の使命と考えたアカデミーの理念の魅力的な一例といえるでしょう。
「フランス絵画の精華」展の出品作品より(8)
現在好評開催中の「フランス絵画の精華」展の出品作品を紹介します。(本展は2020年1月19日まで)
日本初公開
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(モントーバン、1780年―パリ、1867年)
《オルレアン公、フェルディナン=フィリップ、風景の前で》
油彩、カンヴァス
157×121.5cm
1843年
ヴェルサイユ宮殿美術館
Photo © Château de Versailles, Dist. RMN-Grand Palais / Christophe Fouin / distributed by AMF
新古典主義美術の旗手として、勃興するロマン主義に対したアングルは、こうした分類ではとらえきれない豊かな作品を残しました。
日本初公開となるこの肖像画のモデルは、国王ルイ=フィリップの息子オルレアン公フェルディナン=フィリップ(1810-1842)。1840年、オルレアン公フェルディナン・フィリップから肖像画の依頼を受けたアングルは、有能な政治家であり、国民の敬愛を集めていたオルレアン公の依頼を受諾しました。オルレアン公の肖像画は1842年4月に完成し、大成功を収めました。しかし、公爵はこの年の7月に事故によって急逝し、彼の死を悼んだ王家や政府などがこの肖像画のレプリカを望みました。
この肖像はそのひとつで、原作は室内での肖像でしたが、この作品ではサン=クルーの公園を背景に、原作と同じ姿でポーズをとる公爵を描いています。精密な写実性と曲線が生み出すデフォルメが共存するアングルの魅力あふれる肖像画です。
NHK Eテレ日曜美術館アートシーンでフランス展紹介
1月5日(日)のNHK Eテレ「日曜美術館」アートシーンの中で、東京富士美術館にて開催中の「フランス絵画の精華」展が紹介されます。
放映日時は、
1月5日(日)
午前9時45分~10時
午後8時45分~9時(再放送)
の二回となります。
※上記は、アートシーンの放映時間となります。
皆さま、是非ご覧ください!
2019年小中学校鑑賞教育〜1年を振り返って
今年も残すところあと数日。
本年もたくさんの小中学校の皆様にご来館いただき、美術館を活用したさまざまな取り組みが展開されました。
八王子市をはじめとする小中学校の団体でのご利用は、28校2144名でした(2度目以上の来館は1校と数える。昨年は20校1684名)。
教育プログラム・鑑賞教育レポート記事一覧→
https://www.fujibi.or.jp/index/fujibi-info/education-program.html
大学生や学校教員によるギャラリートーク、東京都中学校美術教育研究大会の開催、児童・保護者・地域が一体となった鑑賞教室「あそびじゅつかん」での一連の取り組みなど、美術館を地域の体験的な学びの拠点として主体的に活用する団体が増え、八王子市内のみならず、近隣地域からの来館も増えました。
特に夏休みは美術部をはじめとするクラブ活動の一環で「山本二三展」の鑑賞に都内各所から多くの学校が訪れました。
これからも、地域に開かれた美術館へと成長して参ります。
明年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
*写真は創価大学教育学部「ミュージアム・エデュケーションⅡ」受講生によるギャラリートーク
2019.12.26「フランス絵画の精華」展 関連イベントのお知らせ
明年1月10日(金)午後3時より、講演会「コリオラヌスの肖像~シェイクスピア、プッサンから、ベートーヴェンまで」を開催します。講師は創価大学文学部教授の伊藤貴雄氏です。
本展の主要作品であるニコラ・プッサン《コリオラヌスに哀訴する妻と母》を題材に、同じくコリオラヌスをテーマにしたシェイクスピアの劇や、ベートーヴェンの楽曲にも触れながら、人々にインスピレーションを与え続けてきたコリオラヌスの人物像に迫ります。「愛とは」「政治とは」「平和とは」ーー。英雄の生涯が、現代の私たちに問いかけるものを考察します。
(イベント詳細はこちら→http://www.fujibi.or.jp/events/upcoming-events.html )
本展は年明け1月19日(日)まで(年末年始休館:12月26日〜1月3日)。ぜひこの機会にご来館をお待ちしております。
2019.12.26小中学校団体鑑賞レポート/八王子市立元八王子東小学校
12月20日(金)、八王子市立元八王子東小学校4年生46名の皆さんが来館され、鑑賞授業を行いました。
今回は、美術館と創価大学の連携授業である「ミュージアム・エデュケーションⅡ」を受講している教育学部の学生が、常設展示室で4箇所に分かれて子どもたちへギャラリートークをしました。学生たちは事前に子どもたちの反応を思い浮かべながらギャラリートークを考え、練習してきました。
実際の子どもたちは想像力が大変豊かで、予想外の反応もたくさんあり、学生たちにとっては実り多き実践の場となったようです。
子どもたちも学生のユニークな問い掛けに、楽しく豊かな美術館体験となったようです。
これからも地域との連携を大切に、学びの拠点として有意義な教育活動を行って参ります。
2019.12.26みずほ銀行常務執行役員が来館
12月20日、株式会社みずほ銀行の飯島弘行常務執行役員がご来館されました。
五木田聡館長らが出迎え、現在開催中の「フランス絵画の精華」展を鑑賞されました。
※写真右から2人目が飯島常務執行役員
2019.12.24











開館情報
■開館時間:
10:00~17:00
(16:30受付終了)
■所在地:
〒192-0016
東京都八王子市谷野町492-1
■電話番号:
042-691-4511
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東京富士美術館
住所:〒192-0016
東京都八王子市谷野町492-1
TEL:042-691-4511
開館時間:10:00~17:00
(16:30受付終了)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は
開館。翌火曜日は振替休館)
JR八王子駅 北口
始発から12:29発までは西東京バス14番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車
12:31発以降は、(ひよどり山トンネル経由)西東京バス12番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
(八日町経由)西東京バス11番のりばより)
・創価大学循環
いずれも「創価大正門東京富士美術館」で下車
京王八王子駅
西東京バス4番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車
JR拝島駅 ※1時間1本程度運行
*詳細についてはアクセスをご覧ください。
JR秋川駅 ※1時間1本程度運行
*詳細についてはアクセスをご覧ください。