TFAM NEWS
「世界遺産 大シルクロード展」作品紹介(3)
鳳首杯 唐・8世紀 一級文物 陝西歴史博物館
現在開催中の「世界遺産 大シルクロード展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
西方世界で愛用されたツノ製の盃(さかずき)である、リュトンを真似た陶器です。
角の先端にあたる部分は鳳凰の頭部をかたどっています。鳳凰の口から出る2本の蔓草(つるくさ)が口と胴部に接し、把手を形成しています。胴部には花文様を表し、全体的に緑、褐色、黄色の釉をかけて、鮮やかに装飾しています。背面に接合の痕跡があることから、型によって左右を別々に作り、それらを接合して成形したことが考えられます。多色の色釉をかけて焼成した陶器を三彩と呼びますが、唐に入ってその技法が完成されたことから、以前の三彩と区別して唐三彩と呼ばれています。唐三彩の生産は8世紀、則天武后の頃に始まり、玄宗皇帝の頃に最盛期を迎えました。遠くはエジプトでも出土していることから、輸出用にも製作されていたことがわかります。
和のスペース開設記念「富士美茶会」を開催します
開館40周年を記念して、和のスペースが新設されました。
美味しいお抹茶と季節のお菓子をどうぞお楽しみください(畳席は限りがございます。基本はお椅子席となりますので、お気軽にお立ち寄りください)。
開催日:2023年11月4日(土)
会場:東京富士美術館/本館 ガーデンカフェ・モネ
料金:一席800円(抹茶、菓子付、当日会場入口にて支払)と展覧会の入館チケット(土曜は中小生無料)が必要。
申込:各回11名
講師:阿部宗栄(裏千家今日庵 準教授)
詳細はこちらをご覧ください。
小中学校団体鑑賞レポート/八王子市立第三小学校
10月6日(金)午前、八王子市立第三小学校6年生の皆さんが来館されました。
常設展示「西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで」では、少人数のグループごとに分かれ、担任の先生および帝京大学院生と創価大学生のインターンシップ生、当館学芸員によるギャラリートークを行いました。創価大学教育学部のミュージアム・エデュケーション2の受講生がサポートをしました。
風景画と20世紀絵画という趣きの異なる2つの絵画を鑑賞し、それぞれ「何が描かれていますか」「どんな色が使われていますか」「描かれた風景の時間帯はいつ頃でしょう」などの質問を交え、お友達と意見交換しながら対話的に鑑賞しました。
また、開催中の「大シルクロード展」も自由に鑑賞し、気になった作品についてメモやスケッチをしました。
皇后ジョゼフィーヌのティアラ展示中
現在、新館常設展示室におきまして《皇后ジョゼフィーヌのティアラ》を展示しています。
シンプルな古代ギリシア風のデザインに正面のV字型のラインが美しいこのティアラには、1040個にも及ぶ合計260カラットのダイヤモンドが装飾されており、当時の豪奢(ごうしゃ)な輝きをいまに伝えています。
※キャプション情報
《皇后ジョゼフィーヌのティアラ》19世紀初頭、ダイヤモンド、金、銀、高11.5cm、幅15.0cm
「世界遺産 大シルクロード展」作品紹介(2)
マニ教ソグド語の手紙 11世紀初め 一級文物 トルファン博物館
現在開催中の「世界遺産 大シルクロード展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
マニ教の最高位の僧侶である慕闍(もじゃ)の、アリヤーマーン・プフルという人物に宛てたソグド語の手紙です。 差出人は、慕闍に次ぐ称号を持つシャフルヤール・ザーダグです。中央には、受取人への敬意を示すために極彩色の絵が添えられています。金箔押しで祈願文「高位聖職者に栄光あれ」と書かれており、マニ教の白い帽子や楽人の姿が描かれています。その右側には朱印が押されるなど公文書的な性格が強い文書といえます。ソグド語は、6世紀頃に生まれ、7-8世紀以降、中央アジアにおける有力な国際共通語として東西交渉に重要な役割を果たしました。マニ教はペルシアのマニが創始した宗教で、中国にも進出していきました。
日野市教育委員会企画の鑑賞授業を開催
9月22日(金)、わかば教室(日野市)の小・中学生が鑑賞授業のため来館されました。
参加した児童・生徒の多くが美術館訪問は初めてでしたが、引率の先生と一緒に作品を鑑賞しながら自身が疑問に思ったこと、好きなところなどを話し合いました。
現在好評開催中の「世界遺産 大シルクロード展」も鑑賞しました。
「世界遺産 大シルクロード展」作品紹介(1)
六花形脚付杯 唐・8世紀 一級文物 山西博物院
現在開催中の「世界遺産 大シルクロード展」に出品されている作品をご紹介させていただきます。
真上から見た形が六花形になっている脚付き杯です。側面には貴族が馬に乗って狩猟に出かける場面や、獣や鳥、花など6場面をあらわし、余白を細かな魚々子文(ななこもん)で埋められています。台座の上面から軸にかけては、輪繋ぎの唐草文が線刻で表されています。さんぜんと輝く金器は唐時代の華やかさを象徴しています。このような脚付きの器はシルクロードを通って伝えられました。
特集展示「シルクロードと日本」が公開されました
新館常設展示室第6室では、特集展示「シルクロードと日本」〜池田大作先生と平山郁夫先生が紡いだ文化交流の足跡〜を公開しています(2024年2月12日まで)。
敦煌莫高窟の入口には、これまで敦煌の文化財保存のために種々の支援を行なった貢献者を顕彰する人物紹介パネルが設置されていますが、そこにも二人の名前と業績が記されています。
本展示では、二人の人物とシルクロードの親密な関係を表す美術作品、模写絵、出土文物、資料などを通して、日本に残されたシルクロードの記憶と回想の品々を紹介します。
「世界遺産 大シルクロード展」が開幕!
9月15日(金)「日中平和友好条約45周年 世界遺産 大シルクロード展」の開会式が行われました。
中国の9省2自治区にわたる27の博物館、研究機関の出品協力により、シルクロードの名宝約200点を紹介します。
本展は、本日9月16日(土)より12月10日(日)まで開催します。
写真左より、忍田和彦東京富士美術館理事長、鈴木将史創価大学学長、譚平中国文物交流中心主任、呉江浩中華人民共和国日本国特命全権大使、青柳正規「大シルクロード展」名誉顧問、山内健朝日新聞社メディア事業本部文化事業専任本部長、杉本由美子東京富士美術館理事












開館情報
■開館時間:
10:00~17:00
(16:30受付終了)
■所在地:
〒192-0016
東京都八王子市谷野町492-1
■電話番号:
042-691-4511
収蔵品検索
言語選択
東京富士美術館
住所:〒192-0016
東京都八王子市谷野町492-1
TEL:042-691-4511
開館時間:10:00~17:00
(16:30受付終了)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は
開館。翌火曜日は振替休館)
JR八王子駅 北口
始発から12:29発までは西東京バス14番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車
12:31発以降は、(ひよどり山トンネル経由)西東京バス12番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
(八日町経由)西東京バス11番のりばより)
・創価大学循環
いずれも「創価大正門東京富士美術館」で下車
京王八王子駅
西東京バス4番のりばより
・創価大正門東京富士美術館行き
・創価大学循環
「創価大正門東京富士美術館」で下車
JR拝島駅 ※1時間1本程度運行
*詳細についてはアクセスをご覧ください。
JR秋川駅 ※1時間1本程度運行
*詳細についてはアクセスをご覧ください。