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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

平家納経模写 Copy of the Heike Nokyo (Sutras dedicated by the Taira clan to the Itsukushima Shrine)

大正-昭和時代(20世紀)/彩箋墨書 巻子装(11巻)

厳王品 縦27.0cm、横270.8cm ほか

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

長寛2年(1164)、平清盛が厳島神社に奉納した《平家納経》(広島・厳島神社蔵)は装飾経の代表作として知られ、「法華経」をはじめ経巻32巻と願文一巻の全33巻からなる。金箔や銀箔が多用された料紙に美しい書体で経文が記され、工芸技術の粋を尽くした軸首や題箋(だいせん)、経箱等が付属し、表紙や見返しには技巧を凝らしたさまざまな絵画が描かれる絢爛豪華なつくりである。希少な平安時代の絵画作品としても見どころが多い。この模本は、大正9年、厳島神社の宮司から模本制作の依頼を受けて、高橋箒庵(そうあん)(1861-1937)と益田鈍翁(どんおう)が資金を集め、約5年をかけて田中親美(しんび)(1875-1975)が完成させたもの。模本は厳島神社奉納分とさらに数組が制作され、益田家と大倉家、そして安田家に納められた。現在、益田本は東京国立博物館、大倉本は大倉集古館が所蔵している。本作品は安田本の一部となる11巻で、雲龍文様が装飾された経箱が付属する。厳王品は十二単の女性を描いた美しい見返し絵で知られる。経文にある「盲亀浮木(もうきふぼく)」の説話を瓶(かめ)(亀)と経巻(浮木)であらわす。観普賢経の見返し絵は法華経を守護する十羅刹女のなかの「黒歯(こくし)」を女房姿にあらわしている。

ARTIST作家解説

田中親美

Tanaka Shinbi1875-1975

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INFORMATION作品情報

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