SUMMARY作品解説
3匹の仔犬が愛らしい表情を見せながら佇んでいる。画面左側に何か興味をそそるものがあったのだろう、2匹は左に視線を送っており、その心の動きをも感じ取ることができる。明和8年(1771)頃には《写生図巻》を制作し、小動物を複数の角度から写生して残している。「狗子図」では天明4年(1784)に手がけた《朝顔狗子図杉戸絵》が代表的であるが、本作はその後、人気を博した応挙の狗子図の派生作品の一つといえる。
ARTIST作家解説
円山応挙
Maruyama Okyo1733-1795
丹波国桑田郡穴太村(京都府亀岡市)に農家の次男として生まれる。円山派の創始者。本姓は藤原、のちに源、姓は円山、字は仲均、仲選。通称を岩次郎、左源太、主水。号は一嘯、夏雲、仙嶺などを用いたが、1766年(明和3)名を氐から応挙に改めて以後、没年までこれを落款に用いた。はじめ、内裏の御用絵師であった石田幽汀に学んだ。眼鏡絵の制作に従事し修行を続け、精緻な写生と大胆な構成で新時代の京都画壇をつくった。63歳で没。
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