備前 南北朝時代中期(14世紀)/鉄、鍛造
刃長71.4cm、反り1.9cm
SUMMARY作品解説
本作は、兼光門下の政光作と極められ、作風は同門の倫光や基光と同様、兼光の作柄をよく踏襲しており、残された「貞」の刻銘から南北朝時代中期、貞治年間(1362〜68)頃の作品であることがわかる。
ARTIST作家解説
伝 政光
Attributed to Masamitsu
南北朝時代には、相州伝が流行し、備前国の長船に住む刀工によって、備前伝に相州伝を加味した新たな伝法が生み出される。これを相伝備前と呼び、長寸で身幅(みはば)が広く、鋒(きっさき)は大鋒となり、刃文は備前伝特有の華やかな丁字(ちょうじ)乱れが衰退、腰が開いた互の目丁字が主体となり、地に現れる映(うつ)りも、棒映りや牡丹映りとなるのが特徴である。相伝備前の刀工は、兼光系と長義系に大別されるが、兼光系は、姿格好は相州伝ながら、鍛えは杢目(もくめ)鍛えを守り、刃文も備前伝の匂(にお)い本位で互の目乱を主体に焼く。政光は兼光門下の刀工。
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