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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

海棠に雀図 Aronia and Sparrows

天明1年(1781)/絹本着色 軸装

96.6×36.9cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

3羽の雀が勢いよく飛び去ろうとしている。上空ではもう1羽の雀がその様子を窺う。池のほとりであろうか。水辺には海棠が花を咲かせ、岩上に1匹の亀が佇み、水中の魚を覗き込んでいる。本作は署名や白文方印から盧雪の作画の最初期の頃の作とみられる。雀は盧雪が生涯描き続けたお気に入りの画題。本作の雀や亀の描写には、何か会話が聞こえてくるかのような、盧雪が後年に見せる特有の動物描写の片鱗を感じ取ることができる。

ARTIST作家解説

長澤蘆雪

Nagasawa Rosetsu1754-1799

丹波国篠山(兵庫県篠山市)に生まれる。円山応挙の高弟。本姓は片岡、長澤氏の養子となる。名は政勝。字は氷計。通称を主計。号は蘆雪の他に引裾、于洲漁者など。応挙の温雅な画風とは一線を画し、大胆な構図、斬新な大写しを用い、奇抜で機知に富んだ画風を展開した。自由奔放な性格であったと伝えられ、性格そのままに、師の作風から逸脱した奇抜で明るく快活な画を描いた。蕭白、若冲とともに「奇想の画家」と呼ばれる。

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