天保7年(1836)頃/木版多色刷 大判錦絵
37.0×24.5cm
江戸から近代へ─東京富士美術館浮世絵所蔵展
会期:2025年03月29日 (SAT)~2025年05月25日 (SUN)
創価美術館(台湾、高雄)
SUMMARY作品解説
金太郎こと坂田金時は、足柄山の山姥の子として生まれ、小さい頃より怪力で知られていた。のちに源頼光に仕えて、頼光の四天王の一人となり、大江山の酒呑童子を退治した。江戸時代の浄瑠璃や歌舞伎で怪童丸の名で登場して以来、怪童丸とも呼ばれる。中国では鯉は滝を登って龍になるといわれており、赤龍の子どもとされる金太郎が、滝を登ろうとする巨大な鯉を抱え上げている本図は、子どもの成長を祈るめでたい「吉祥図」としての意味もあるのかもしれない。
ARTIST作家解説
歌川国芳
Utagawa Kuniyoshi1797-1861
12歳の頃に描いた鍾馗図が初代歌川豊国の目に止まり、程なく豊国門に入る。20代は不遇の時を過ごすが、31歳の頃、《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》を版行。これが人気を呼び、「武者絵の国芳」と称された。役者絵、美人画、風景画と何でもこなしたが、中でも3枚続のパノラマな構図の武者絵や歴史画、ウィットに富んだ戯画は大衆の心をつかんだ。親分肌な人柄から落合芳幾、月岡芳年、河鍋暁斎ら多くの優秀な門人を集めた。
同じ作家の作品一覧
INFORMATION作品情報
EXPLORE作品をもっと楽しむ

全国の美術館・博物館・アーカイブ機関を横断したプラットフォームでコンテンツを検索・閲覧でき、マイギャラリー(オンライン展覧会)の作成などができます。