弘化期(1844-48)/木版多色刷 大判錦絵
35.5×25.0cm
SUMMARY作品解説
原隼人正昌胤(はらはやとのしょうまさたね)は武田二十四将の一人。原家は代々武田家の重臣として、戦場での布陣や陣立てを進言する陣場奉行を勤めていた。陣馬奉行は直接戦闘に参加することは少なかったが、『甲陽軍鑑』に「他国にて山中などに道知れざる所をも、この原隼人にては一見して見分けること、武田家中に此人一人なり」と評される通り、戦の勝敗を左右する鋭い観察眼によって信玄の信任を得ていた。
ARTIST作家解説
歌川国芳
Utagawa Kuniyoshi1797-1861
12歳の頃に描いた鍾馗図が初代歌川豊国の目に止まり、程なく豊国門に入る。20代は不遇の時を過ごすが、31歳の頃、《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》を版行。これが人気を呼び、「武者絵の国芳」と称された。役者絵、美人画、風景画と何でもこなしたが、中でも3枚続のパノラマな構図の武者絵や歴史画、ウィットに富んだ戯画は大衆の心をつかんだ。親分肌な人柄から落合芳幾、月岡芳年、河鍋暁斎ら多くの優秀な門人を集めた。
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