天保1年(1830)/木版多色刷 大判錦絵二枚続の右
38.6×26.7cm
SUMMARY作品解説
「ひらかな盛衰記」の二段目。鎌倉の梶原平三景時の館での一場面。景時と長男の源太景季は、平家討伐のため、宇治川の合戦に出陣していた。臆病な次男の平次景高は病気で出陣しなかったのだが、これは仮病であった。さらに、兄景季の恋人千鳥に横恋慕していた景高は、これ幸いとばかりに、兄の居ぬ間に千鳥に迫るが、この後都からの急使が到着し、景高の悪巧みは不首尾に終わる。
ARTIST作家解説
春梅斎北英
Shunbaisai HokueiDate of Birth Unknown; Died 1837
文政11年(1828)頃から天保7年(1836)まで活躍した上方の浮世絵師。北洲の門人。人物描写や描線には、師と同じように葛飾北斎の影響が伺える。華やかで濃厚な色彩によって人物や背景を丹念に描き出す力量は、当時から高く評価され、柳斎重春とともにこの時期の役者絵の中心を担っていた。門人に春寿、北寿、北雪、北信、北西、北妙などがいたが、いずれも寡作絵師であった。
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