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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

ベルト・モリゾ(「マネ、30点のオリジナル・エッチング集」より) Berthe Morisot (Portfolio of 30 Original Etchings by Édouard Manet)

1905年、パリ(1868年初版)/エッチング

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

本作は1872年に描かれたマネの傑作《菫の花束をつけたベルト・モリゾ》(オルセー美術館蔵)を元に版刻したもの。マネとモリゾは1868年、アンリ・ファンタン=ラトゥールの仲介で、ルーヴル美術館で出会った。彼女の持つ雰囲気に好感を覚えた彼は同年のサロンに出品することとなる《バルコニー》(同館蔵)のモデルを依頼した。そしてモリゾは後にマネの弟ウジェーヌと結婚し、マネの義妹ともなった。本作は原作に比べ、顔に当たる光と影のコントラストが強く、表情の描写が不十分ではあるが、彼女の帽子や髪型のフォルムは正確に描写され、原作の雰囲気を残すことに成功している。

ARTIST作家解説

エドゥアール・マネ

Édouard Manet1832-1883

パリ生まれ。トマ・クチュールの画塾で学ぶ。ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなどのスペイン絵画のもつ強烈な明暗法や表現力に感化され、新しい表現方法を試みた。1863年のサロンに落選した《草上の昼食》(オルセー美術館蔵)が、いわゆる落選展に出品され、スキャンダルとなり、2年後のサロンに入選した《オランピア》(同館蔵)とともに激しい非難を浴びた。「カフェ・ゲルボワ」での集いを中心にクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールとも交友し、印象派の生みの親と言われる。彼の芸術の本領は人物画にあり、近代生活を新鮮な感覚と明快なタッチで描出するのが得意であった。

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