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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

オランピア(「マネ、30点のオリジナル・エッチング集」より) Olympia (Portfolio of 30 Original Etchings by Édouard Manet)

1905年、パリ/エッチング

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

本作は、マネの代表作《オランピア》(オルセー美術館蔵)を版刻したもので、No.23も同様である。ベッドに横たわる娼婦に花を届ける黒人の従者と黒猫の描かれたこの絵画は1865年のサロンに入選したものの、「ヤクザな小娘」「可愛げのない体」など、これまでに味わったことのない批難を浴びることとなった。あまりの批判の激しさに危険の感じた運営側は2人の守衛をつけたほどであった。No.22はNo.23に比べ、大きさがあるもの、タッチの線が強く原作のイメージと少し距離がある。No.23は小ぶりだが、娼婦の体とベッド、背景の色との階調が繊細に処理され、原作の雰囲気を伝える要素が多いといえる。

ARTIST作家解説

エドゥアール・マネ

Édouard Manet1832-1883

パリ生まれ。トマ・クチュールの画塾で学ぶ。ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなどのスペイン絵画のもつ強烈な明暗法や表現力に感化され、新しい表現方法を試みた。1863年のサロンに落選した《草上の昼食》(オルセー美術館蔵)が、いわゆる落選展に出品され、スキャンダルとなり、2年後のサロンに入選した《オランピア》(同館蔵)とともに激しい非難を浴びた。「カフェ・ゲルボワ」での集いを中心にクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールとも交友し、印象派の生みの親と言われる。彼の芸術の本領は人物画にあり、近代生活を新鮮な感覚と明快なタッチで描出するのが得意であった。

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