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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

赤ん坊を抱いた少女(「マネ、30点のオリジナル・エッチング集」より) Young Girl Holding a Baby (Portfolio of 30 Original Etchings by Édouard Manet)

1905年、パリ(1862年初版)/エッチング

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

本作は1862年に制作されたマネの初期の大作《老音楽師》(ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵)の中に描かれた少女の姿を反転させ、上半身の部分を版刻している。原作ではヴァイオリンを手にした老人と貧しい子どもたち、2人の紳士が描かれ、素朴な群像に仕上げている。この作品でマネは、他の作品に登場する人物を組み合わせ、再構成する試みをしており、例えば右側のシルクハットを被った男性は自身の描いた《アプサンを飲む男》(ニイ・カールスベルグ美術館蔵)で描いた男性を採用している。少女は当時、サロンで活躍していたアンリ・ギョーム・シュレシンジャーの《さらわれた子ども》(所蔵先不明)が由来していると指摘されている。

ARTIST作家解説

エドゥアール・マネ

Édouard Manet1832-1883

パリ生まれ。トマ・クチュールの画塾で学ぶ。ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなどのスペイン絵画のもつ強烈な明暗法や表現力に感化され、新しい表現方法を試みた。1863年のサロンに落選した《草上の昼食》(オルセー美術館蔵)が、いわゆる落選展に出品され、スキャンダルとなり、2年後のサロンに入選した《オランピア》(同館蔵)とともに激しい非難を浴びた。「カフェ・ゲルボワ」での集いを中心にクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールとも交友し、印象派の生みの親と言われる。彼の芸術の本領は人物画にあり、近代生活を新鮮な感覚と明快なタッチで描出するのが得意であった。

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