1905年、パリ(1874年初版)/エッチング
SUMMARY作品解説
本作は1862年に制作した《スペイン帽とギター》(カルヴェ美術館蔵)に描かれた主要な部分を版刻したもので、同作はマネのアトリエの扉の上に飾られていたという。こうしたスペインの異国情緒を醸し出した、いわゆる「スペイン趣味」の画題はマネの初期作品を象徴している。本作と同じモティーフは、マネが1862年、最初に版行した8点のエッチング集の表紙の一部に採用されている。その後、第2版(1874年)では帽子、ギター、マントという3つのモティーフにタイトルをつけた形で再構成され、本作ではそのタイトルの部分も取り去られ、モティーフのみが作品として収録されている。
ARTIST作家解説
エドゥアール・マネ
Édouard Manet1832-1883
パリ生まれ。トマ・クチュールの画塾で学ぶ。ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤなどのスペイン絵画のもつ強烈な明暗法や表現力に感化され、新しい表現方法を試みた。1863年のサロンに落選した《草上の昼食》(オルセー美術館蔵)が、いわゆる落選展に出品され、スキャンダルとなり、2年後のサロンに入選した《オランピア》(同館蔵)とともに激しい非難を浴びた。「カフェ・ゲルボワ」での集いを中心にクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールとも交友し、印象派の生みの親と言われる。彼の芸術の本領は人物画にあり、近代生活を新鮮な感覚と明快なタッチで描出するのが得意であった。
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