1933年、モダンプリント/ゼラチン・シルバー・プリント
30.4×20.3cm
SUMMARY作品解説
モデルの女性はメレット・オッペンハイム。彼女はベルリンに生まれ、18歳でパリに移り住むと、画家、コラージュ作家、詩人として活躍した。アーティストとしての感性を持ち合わせていた彼女は、マン・レイのどんな要求も拒むことなく応じたという。本作が撮影されたのは画家ルイ・マルクーシのアトリエ。マン・レイはモデルの純白で柔らかな身体と、対称的な印刷機やモデルの身体に付着したインクの汚れという相反する要素をあえて混在させたかったのだろう。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
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