SUMMARY作品解説
描かれた場所の詳細は不明であるが、埼玉県の竹林を描いたと伝わる作品。地面から勢いよく伸びた緑竹が、画面全体を覆う。光が遮られ薄暗い竹林とは対照的に、竹の間から透かし見える遠景は陽光を浴びて輝いている。この明暗の対比が、画面に奥行きを与える効果を生んでいる。また画面下に添えられた鶏と雛たちが、静謐な画面に動きを与え、丁度良いアクセントとなっている。
ARTIST作家解説
吉田博
Yoshida Hiroshi1876-1950
福岡に生まれる。初め京都の田村宗立に師事、後に上京し小山正太郎の不同舎に入門。明治美術会員となる。明治35年(1902)、太平洋画会を設立。第1回文展で3等賞を受賞。文部省買上げとなる。以後、官展に出品を重ね、審査員も務める。大正9年(1920)、最初の木版画を出版。国内、欧米、アジア各国へ写生旅行に出かけ、版画作品に残す。晩年、日本山岳画協会を結成。国内外の山岳風景を多く描いた。
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