江戸時代中期(18世紀)/紙本墨画淡彩 軸装
128.5×54.5cm
SUMMARY作品解説
山から前景の樹木の描き方まで、30代の大雅様式の影響が強く見られ、その様式を忠実に守っている作品である。落ち着いた雰囲気の中に、女性らしい明るい色彩と柔らかく流麗な筆づかいにより、清楚な美しさが漂う世界を表現している。大雅の《溪上高隠図》と対をなすにふさわしい出来の作品で、玉瀾の佳作の一つと言える。
ARTIST作家解説
池玉瀾
Ikeno Gyokuran1727/28-1784
京都に生まれる。本姓は徳山、名は町、号は松風、遊雅(可)。母より和歌を学び、柳沢淇園より南画を学ぶ。淇園の号である玉桂より玉の一字を与えられ玉瀾と号した。のちに池大雅に南画を学び、大雅30歳のとき結婚。玉瀾は、大雅風の絵をよくし、小品にすぐれた作品が多い。人柄は「しとやかで質素な身なりをし、よく夫の好むところにしたがう」と墓碑に述べられている。諸説あるが、過去帳によれば58歳で没。
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INFORMATION作品情報

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