江戸時代中期(18世紀)/紙本墨画淡彩 軸装
128.5×54.5cm
SUMMARY作品解説
大雅30代頃の画。人物と家屋は繊細な筆致で、周りの山と樹木などは太い線を効果的に用いて描く。藍を主体に、代赭、黄、朱などを施し、清らかな趣のある作品。大雅様式の大きな特徴である色彩の濃淡が、画面全体を奥行きと広がりのある空間に仕上げ、高所に隠棲する超俗の仙客を描き、仙境を現出している。妻である玉欄の《辺溪閑遊図》とともに、 この双幅の掛軸は、大雅・玉欄夫妻が共同で制作した数少ない、大変に貴重な名品の一つ。
ARTIST作家解説
池大雅
Ikeno Taiga1723-1776
京都に生まれる。名は無名、勤、公敏、亮など。通称を又次郎。別号に霞樵、九霞山、為竜居士、大雅堂などがある。扇屋の池野嘉左衛門に育てられ、15、6歳頃より柳沢淇園に画を習い、木村蒹葭堂、祇園南海からも文人画を学んだ。また、本草学者の野呂元丈に西洋画を見せられ研究し、独学した南宋画に日本の伝統絵画や西洋画の手法を折衷した個性的で新鮮な画風を確立した。与謝蕪村とともに「日本南画の祖」と呼ばれる。54歳で没。
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INFORMATION作品情報

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