1920年、モダンプリント/ゼラチン・シルバー・プリント
29.8×23.4cm
SUMMARY作品解説
本作はマルセル・デュシャンのアトリエで、デュシャンの作品である《回転ガラス板》を撮影したもの。同作はデュシャンが初めてモーターを使用した作品で、三角に置かれた鉄の棒に、ガラス製の模様のついたプロペラが取り付けてあり、このプロペラを回転させることで螺旋状の模様を浮かび上がらせるというものであった。しかし実際はモーターを回転させた際、備え付けのベルトが切れ、ガラスに当たって破壊してしまう事態となり、今では原型を確認できる唯一の手がかりともなっている。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
同じ作家の作品一覧
INFORMATION作品情報

EXPLORE作品をもっと楽しむ

全国の美術館・博物館・アーカイブ機関を横断したプラットフォームでコンテンツを検索・閲覧でき、マイギャラリー(オンライン展覧会)の作成などができます。