SUMMARY作品解説
1929年は、マン・レイがキキと別れ、リー・ミラーと出会った転機の年である。この年、彼はモンパルナスの南側に位置するカンパーニュ・プルミエール街のアトリエに加え、モンパルナス通りを挟んだ北側のヴァル・ド・グラース街にも部屋を借りた。彼は午前と午後でこの2つのアトリエを行き来していたようだ。本作がどちらで撮影されたものかは定かでない。マン・レイはタバコを口にくわえ、バネのような器具を手にし、神妙な表情を浮かべている。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
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