1947年/油彩、カンヴァス
85.1×100.3cm
西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
会期:2025年04月12日 (SAT)~2025年06月22日 (SUN)
東京富士美術館:新館・常設展示室6
SUMMARY作品解説
本作はカンヴァスの木枠にある記載から1947年7月にパリのマーグ画廊で開催された「1947年のシュルレアリスム」展の出品作と分かる。女性と思しき人物の顔とその上下に互い違いに向いた手が描かれ、さらに上下左右に引かれた輪郭線を境に黄色やオレンジ、緑をはじめとした配色がなされている。本作の背景は不明だが、スペイン語で忘却を意味する画題や本作制作の前年にマン・レイとジュリエットが正式に結婚していることなどから、過去の女性との決別というような意味合いで解釈できるかもしれない。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
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INFORMATION作品情報
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