1920年/ゼラチン・シルバー・プリント
30.5×40.6cm
SUMMARY作品解説
本作は同題のオブジェを撮影したもので、マン・レイの初期時代の代表的な写真作品。このオブジェは、以前恋人であったアドン・ラクロワから紹介された詩人ロートレアモン(本名イジドール・デュカス)の『マルドロールの詩』の一節「ミシンと蝙蝠傘が解剖台の上で出会った様に美しい」から着想を得ており、ミシンを麻布で覆いロープを巻きつけてある。本作は後にパリで発行された『シュルレアリスム革命』の創刊号(1924年10月)にも掲載された。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
同じ作家の作品一覧
INFORMATION作品情報

2022年10月8日 (土)~1月15日 (日)
マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち DIC川村記念美術館(千葉、佐倉市)
2022年1月15日 (土)~4月10日 (日)
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム 東京都庭園美術館(東京、港区)
2003年1月2日 (木)~2月2日 (日)
マン・レイとシュルレアリストたち展 魔法の美術 不思議なアート 北九州市立美術館(福岡、北九州市)
1998年4月4日 (土)~6月1日 (月)
マン・レイ展 ザルツブルグ州立ルペルティヌム美術館(オーストリア、ザルツブルグ)
EXPLORE作品をもっと楽しむ

全国の美術館・博物館・アーカイブ機関を横断したプラットフォームでコンテンツを検索・閲覧でき、マイギャラリー(オンライン展覧会)の作成などができます。