1944年/木、ネット、ナイフ、フォーク、ビロード
34.3×24.1×4.4cm
SUMMARY作品解説
本作は作品の裏側に付されたラベルから1946年にハリウッドのサークル画廊で開催された「我が愛しのオブジェ」展に出品されたオリジナル作品であることが分かる。本作の着想はシュルレアリストであった詩人ルネ・クレヴェルの著書『バビロン』の「第1章:ミスター・ナイフとミス・フォーク」から得たとみられる。クレヴェルは神経質な性格の持ち主で1935年に自ら命を絶っている。本作にはそのクレヴェルへのオマージュの意味合いも込められているのかもしれない。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
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INFORMATION作品情報

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