SUMMARY作品解説
メトロノームに写真の女性の眼を取りつけるという斬新な発想は、マン・レイが恋人リー・ミラーとの別れという激しい悲哀の中で生まれた。女性の眼はリーの眼である。《破壊されるべきオブジェ》と題されたこのオブジェを彼は、リーとの思い出もろとも破壊するつもりだった。また、1956年の展覧会に出品した際には、無政府主義者の若者たちに破壊されるという事件も起きた。その直後、彼は《破壊されないオブジェ》と名を変えた同一作品を半ダース分を追加生産して対抗した。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
同じ作家の作品一覧
INFORMATION作品情報

2023年12月16日 (土)~5月19日 (日)
モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン ポーラ美術館(神奈川、箱根町)
2022年10月8日 (土)~1月15日 (日)
マン・レイのオブジェ 日々是好物|いとしきものたち DIC川村記念美術館(千葉、佐倉市)
2015年9月12日 (土)~11月1日 (日)
エリック・サティとその時代 浜松市美術館(静岡、浜松市)
2015年7月8日 (水)~8月30日 (日)
エリック・サティとその時代 Bunkamura ザ・ミュージアム(東京、渋谷区)
2015年2月21日 (土)~4月19日 (日)
笑う美術 茨城県近代美術館(茨城、水戸市)
2003年1月2日 (木)~2月2日 (日)
マン・レイとシュルレアリストたち展 魔法の美術 不思議なアート 北九州市立美術館(福岡、北九州市)
1998年4月4日 (土)~6月1日 (月)
マン・レイ展 ザルツブルグ州立ルペルティヌム美術館(オーストリア、ザルツブルグ)
EXPLORE作品をもっと楽しむ

全国の美術館・博物館・アーカイブ機関を横断したプラットフォームでコンテンツを検索・閲覧でき、マイギャラリー(オンライン展覧会)の作成などができます。