1914年8月/9月刊、ニューヨーク/インク、紙 冊子(出版:エンマ・ゴールドマン)
19.7×12.7cm(各)
SUMMARY作品解説
マン・レイは1913年から2年間、ニューヨーク近郊のリッジフィールドで過ごし、詩作や出版に関する活動もしている。『マザー・アース』はフェレール・スクールの設立者エンマ・ゴールドマンが発行していた冊子で、これらの2号分の表紙はマン・レイが手がけた。同年7月に第1次大戦が勃発しており、8月号(右)では資本主義と政府という2つの首をもつ怪物に人間性が飲み込まれる様を描き、9月号(左)では全体を星条旗に見立て、捕虜と思しき人物と戦争の場面、キリストの磔刑を対比的に図示して、各々戦争を比喩的に表現している。
ARTIST作家解説
マン・レイ
Man Ray1890-1976
アメリカの画家、写真家、造形作家。ダダ、シュルレアリスムの代表的作家。フィラデルフィアに生まれ、パリで没。マルセル・デュシャンらとニューヨーク・ダダの運動を起こした後、1921年パリに渡り、多くのシュルレアリスト(出会った当時はダダイストと呼んだ)と出会う。前衛写真の先駆者で、レイヨグラフやソラリゼーションの技法による実験的な作品を発表した。自由な発想、斬新な感覚、現代的な詩とユーモアをもって、絵画、版画、写真、彫刻、オブジェなど、ジャンルを超えた独創的な作品を残した。
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INFORMATION作品情報

2004年1月23日 (金)~4月4日 (日)
モダニズムへの転換:マン・レイ初期の作品 テラ・アメリカンアート美術館(アメリカ、シカゴ)
2003年9月20日 (土)~11月20日 (木)
モダニズムへの転換:マン・レイ初期の作品 ジョージア美術館(アメリカ、ジョージア州アセンズ)
2003年2月16日 (日)~8月3日 (日)
モダニズムへの転換:マン・レイ初期の作品 モントクレア美術館(アメリカ、モントクレア)
1998年4月4日 (土)~6月1日 (月)
マン・レイ展 ザルツブルグ州立ルペルティヌム美術館(オーストリア、ザルツブルグ)
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