文政5年(1822)/木版多色刷 大判錦絵二枚続
39.1×26.7cm、38.9×26.4cm
SUMMARY作品解説
「伊賀越道中双六」のうち岡崎の場面。敵である澤井股五郎を追って藤川の宿までたどり着いた唐木政右衛門は、股五郎の許嫁お袖の父、山田幸兵衛の家を訪ねたところ、偶然にも幸兵衛はかつての武術の師匠であった。幸兵衛は政右衛門が股五郎の追っ手とは知らない。そこへ巡礼姿をした政右衛門の女房お谷が、大雪に見舞われて幸兵衛宅の門口を訪れる。政右衛門は自分が股五郎の追っ手と悟られるのを恐れて、お谷を追い返し、目に涙を浮かべて、お谷が抱いていたわが子の首をはねる。その涙にすべてを悟った幸兵衛は愛弟子政右衛門の苦衷を察し、股五郎の行方を教えてやる。
ARTIST作家解説
歌川国貞
Utagawa Kunisada1786-1864
幼くから画才に恵まれ、10代半ばで初代歌川豊国の門をくぐる。22歳頃、画壇に登場し、美人画・役者絵を手がける。一雄斎、五渡亭、香蝶楼、喜翁など多くの画号を用い、五渡亭時代に《当世三十弐相》など代表作を残す。師豊国が没し、弘化元年(1844)、正式に「二代目豊国」を襲名(現代では三代とする)。「役者絵の豊国(三代)」との世評を確立し、生涯で残した作品数では他の浮世絵師の中でも最大級の数を誇る。
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INFORMATION作品情報

2015年6月20日 (土)~8月2日 (日)
浮世絵名品展─北斎と広重の競演 オスカー・ニーマイヤー美術館(ブラジル、クリチバ)
1995年9月16日 (土)~10月1日 (日)
浮世絵名作展 シンガポール髙島屋アートギャラリー(シンガポール、シンガポール)
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