文政6年(1823)/木版多色刷 大判錦絵二枚続
39.2×26.4cm、39.4×26.4cm
SUMMARY作品解説
歌舞伎の演目「霊験亀山鉾」の一場面。同演目は、元禄14年(1701)に伊勢亀山で石井半蔵・源蔵の兄弟が父の敵である赤堀水右衛門を28年ぶりに仇討ちした実話を元に制作され、「元禄曾我」ともいわれた。悪役を演じる5代目松本幸四郎は、鼻が高く目つきが鋭いことから「鼻高幸四郎」とも呼ばれ、「三都随一の実悪(歌舞伎の中でも主役に匹敵する悪人の役)」と謳われた。豊国はその特徴までも見事に捉えている。
ARTIST作家解説
歌川豊国
Utagawa Toyokuni1769-1825
芝神明三島町(現在の東京都港区)に生まれる。歌川派の開祖・歌川豊春に入門し、寛政6年(1794)に役者の全身像を描いた《役者舞台之姿絵》のシリーズで名声を獲得。その後も、特有の似顔絵風の役者絵を描いて、人気を独占した。その他美人画にも手を広げ、喜多川歌麿亡き後の受け皿ともなった。国政、国貞、国虎、国芳など優秀な門人を数多く抱え、やがて浮世絵界は歌川一派の絵師たちによって席巻されることとなる。
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INFORMATION作品情報

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