SUMMARY作品解説
赤い色で均等に塗られたカンヴァスを鋭く切り裂く6本の線。裂け目はゆるやかに波打ち、その奥には漆黒の闇がひろがる。これは果して「絵画」なのか、それとも「オブジェ」なのか。答えはそのどちらでもない。フォンターナによれば、それは題名が示す通り「空間の概念」なのである。カンヴァスの断裂はそこに新たな空間を創造するとともに、切り裂くという行為が運動の軌跡となって、異なる時空間を演出するのである。
ARTIST作家解説
ルーチョ・フォンターナ
Lucio Fontana1899-1968
アルゼンチン生まれのイタリアの彫刻家、美術家。第二次大戦中をブエノスアイレスで過ごし、1946年に有名な「白の宣言」を発表、戦後イタリアに戻り「空間主義」を宣言した。1958年から制作が始まったナイフで裂け目を入れた作品群は《空間概念》と名付けられ、シリーズとして展開された最も有名な仕事である。フォンターナは新しい感覚によって「空間」という概念を、切り裂く行為=「時間」と共に表現し、今日の「概念芸術」の先駆的役割を果した。
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INFORMATION作品情報

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