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COLLECTION DETAILS収蔵品詳細

手押し車の男 Man with a Wheelbarrow

1855-56年/エッチング

16.3×13.1cm

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教育 非商用 商用

SUMMARY作品解説

ミレーは、1847年頃、著名な版画家シャルル・ジャックとの出会いから版画を始める。ミレーは感動した題材を描くのに、油彩画だけで満足できずに、パステルやデッサン、そして版画など様々な技法で繰り返し試みている。この版画も1848年から1952年の間に同構図の油絵が描かれているが、デッサン、油絵、版画の三者を見比べると興味深いものがある。特にデッサンの肉太な輪郭線とエッチングのか細い針の跡との比較は、素材と技法に通じたミレーの熟練度の高さを示してくれるであろう。

ARTIST作家解説

ジャン=フランソワ・ミレー

Jean-François Millet1814-1875

ノルマンディに生まれる。1837年パリに出てポール・ドラローシュに師事。1844年からサロンに農民画を出品。1849年バルビゾンに移住し、農民の生活に抒情的な理想を託した作品を描いた。代表作には《種をまく人》(ボストン美術館蔵)や《晩鐘》(オルセー美術館蔵)がある。温和な構図と画風はジャン=シメオン・シャルダンなどフランス写実絵画の伝統に連なり、下層民衆に尊厳さを見い出して描く精神性はクールベなど同時代の写実主義の特徴でもある。銅版画、素描、パステルの各分野にも優れた才能を発揮した。

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