1850年代/油彩、カンヴァス
132.0×100.0cm
SUMMARY作品解説
ナポレオン3世(在位:1852-70)の妻、皇后ウジェニーを描いた肖像画。スペイン貴族の家の娘として、スペインのグラナダに生まれる。幼い頃、パリのサクレ・クール寺院の修道院で教育を受けた。彼女の美貌はパリの社交界では有名で、数名の貴族から求婚されたが全て断っていたという。皇帝ナポレオン3世と即位の翌年に結婚。彼女はオートクチュールの創始者シャルル=フレデリック・ウォルトに宮廷の衣装を手がけさせ、パリの社交界のファッションリーダー的な存在となった。本作では式典用の礼服に身を包んだウジェニーの姿が描かれている。こうした礼服にも当時の流行である「クリノリン・スタイル」の釣鐘状に広がったスカートが用いられているのが確認できる。
ARTIST作家解説
ピエール=ポール・アモン
Pierre-Paul Hamon1817-1860
フランス北部の町リヴァロに生まれる。パリに出て、ロマン主義の画家レオン・コニエのアトリエで学んだ後、1845年から59年までサロンに出品した。艶やかな肖像画に見られるように、アカデミックな手法で対象を捉えることを得意とし、肖像画の他に風景画、静物画も残した。故郷であるリヴァロにほど近い、リジューの地で没した。
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