1795年頃/油彩、板
24.0×35.0cm
西洋絵画の400年
会期:2025年07月25日 (金)~2025年09月07日 (日)
鹿児島市立美術館(鹿児島、鹿児島市)
ヨーロッパ絵画 美の400年
会期:2025年10月04日 (土)~2026年01月18日 (日)
東京富士美術館:
SUMMARY作品解説
本作は、近年の研究で革命派と反革命派の争いの場面であるとの指摘がなされている。革命後、貴族文化に反対する人々が、貴族の象徴であったキュロットや絹の長靴下を履かず、下層階級の人々が身につけていたパンタロンを着用するようになり、こうした人々を「サン・キュロット(キュロットを履かない人)」と呼んだ。画面左側にはジャコバン派といわれる粗末な「サン・キュロット」姿をした人々が見え、右側にはミュスカダンといわれるクラバットを顎まで巻き上げた反革命派の貴族たちが見える。両グループの衝突は当時頻繁にあったようで、革命後のパリの市中でしばしば見られたという。
ARTIST作家解説
ルイ=レオポルド・ボワイ
Louis-Léopold Boilly1761-1845
フランス革命前後から19世紀初めのフランスの民衆の生活を題材にした風俗画や肖像画の最も優れた作者の一人。カリカチュア(風刺画)も手がけた。はじめ、肖像画とトロンプルイユ(だまし絵)に関心を持ち、恋愛の主題とした作品で人気を博したが、転機となったのは《マラの勝利》(リール美術館蔵)の制作であった。この作品をきっかけとして、フランス革命後の社会の民衆を風刺的に描いた作品が次々と生まれ、1798年にサロンに出品した《イザベイのアトリエ》(ルーヴル美術館蔵)は画家ジャン=バティスト・イザベイのアトリエに集まった31人の画家や彫刻家、作曲家や文学者の集団肖像画で大きな評判になった。
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INFORMATION作品情報

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